COME TOGETHER。/田中宏輔
 
った


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のだと思ったのであった、わたしの詩は、わたしが詩を書くという行為は。そして、わたしの人生は、まだせいぜい半世紀ほどのものであるが、わたしという経験と、わたしの知り得た知識とその運営を通して、わたしに、人間についての知見を知らしめるものであったのだった。ああ、ものすごいことに気がついた


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のであった。書くことは高次のわたしの次元を低めることであるが、書くことを最小にすることで、わたしに、最も高い次元のわたしというものを見せつけることを可能にさせうるのだということに、気がついたのであった。すなわち、高次の次元にある人間というものを、できる限り
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