陰謀論/足立らどみ
 
り自己統合」に向かう。
 これは自然な心理プロセス(エリクソンの発達段階でいう「統合対絶望」)だが、新しい知の習得速度は落ちる。
2. 陰謀論の心理的吸引力
 自己統合段階において、世界の複雑さを整理・統合しようとする際に、手っ取り早い「統合モデル」として陰謀論が機能してしまう。
 これは「絶望から這い上がる」ための精神的ツールとしては便利だが、社会的には視野を狭める。
3. 世代間伝播の危険
 本来は若い世代(50代以下)が次の発展フェーズを担うべきなのに、陰謀論を「総合的説明モデル」として受け入れてしまうことで、創造や共創の加速が妨げられる。
 結果として、社会の進化速度にブ
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