溢影(イツカケ)/あらい
にじかくが乾くまえの泣きまねのまで
にじみはらんだひとつたうたゆ
かたまりかけた体温 または夢の先走り
しずかな息継ぎは ス、と撫でてく
うつむいて ポケットに残る
まだそこにいてもいい
からむ喉の
わたしは一輪挿し
痩せた
いちゃくっまったじこのむけがら
ういた貴方の名は そぼそどれ鍵盤のdoに
ひとつもちぎれずにざしただけ
ふくみたへ広告塔に黙ってったあかり。
はいごとはられたもののけのよの一かけて
みっつ舌の おくのほうには、あぁ亡命者
やわらかいがんの浮き彫りとなって
廃ビルまでに異國がってる照り返しの、あわわ
やさしさの あけぼの ものれるかんきこうに
水深している。いちど冷やして観察する
カップアンドソーサーに触れないで
CRATERをくちにふくんで
ここにたとえば:”存在”を妄想する
象られることへの
香りだけを連れてくることだ
うすらひに棲んでるまばたきゎ
とにちっててりばかりのほうしゑ
どぉ、ろ過しきれなゐせいしかくもひ
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