3001/月乃 猫
・・・無音の荒れ地から、
地球の景観は むごたらしいほどの壮麗な美しさ
海と雲のコントラスト
星の陰 マイナス170度の砂は、
手の届かない 蒼い海を懐かしむ
月は人を受け入れ
古代国家さながら 移民のコロニーを作った
文明の到達は
切開された大脳のその奥に
発見される 黒色の切片
生成のモノリスに触れる時
新たな 創造の始まりが
幕をひらく
大脳に
AIを組み込む 人の進化は加速され
考えることをやめた私たちは、
ただ感情の左右される生きものとかす
効率と確率は、その重さを増し
除外されるわずかな数の事例を 無慈悲に排除していく
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