月の唄/りつ
 
月が歌を唄ってる
安らかな慈悲に満ちた
それでいて微かな哀しみの滲む唄
優しいひかりは影を揺らし
遥かな大地へと続く

 ひかり ひかり ひかり
爆発し散らばって
わたし金平糖になってしまう
 後生だいじに抱いたセレナーデ
テーザー銃のビームを絞り
  こころの照準

 ほら!見つけた!

そこに居たのね
もうそろそろ還りましょう
昨日は二度と戻らない
明日は永遠に来ない

今があるだけ

月はいつでも唄ってる
慈しみ
その意味を熾り
  
    そしてみんな  泣いていい
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