詩情は畏まって座っていたりしない/ホロウ・シカエルボク
 
ない、詩情というものがそこには含まれていなければならない、不純物を差し出すのはよせよ、俺はそんなものに何の興味も無い、これは現象の記録の仕方なんだ、現象の中に詩情を読み取るために俺は生きている、言葉を使って情景を写し取っているんだ、頭蓋の内側で何かが暴れている、人は有限だから夢中で生きる、なんていう言い回しがある、俺はそうは思わない、永遠の命が欲しいと思う時があるよ、今追いかけているこれを、どこまで突き詰めることが出来るだろうって、このまま例えば200歳になるまで書き続けたらどんなものが出来るのだろうって―そいつは夢物語だって?さあ、どうだろうな、そこまではいかないにしても、そういう願望がある以上、少しは長生き出来るんじゃないかって俺は思っているんだけどね。


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