あめふらし/あらい
覗き込めば未了であることについて。
微笑をつくるたびに《みずかさ》を注ぐよう ことばと、ことばと、とけあわず、むしろうえていた あれは刺し貫く。まだ気圧に跳ねる花器にこびりついた 埠頭のくさび いまも触れようとするたび、そこからおちていく/含まれる。前に ぐず、と崩れた、
ひきだして喉をとじる 螺子 さまよいつづける もう意味はこわくてさわれない 呼吸器がまわる天蓋 ふくむと、やあらかい織りめ 窓辺に。天井裏に。唇の影に 仮止めされたショーケースに並ぶはすず 萌芽だった「わたし」と、しめりけ 凝視している。溜息、……ただし、ひかりのむこうで
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