救済/渡辺亘
 
果たしてこの人生に「救い」はあるのか
それを考える時
祖母の死を思い出す
人生最期の日まで献身的に働いた
信仰により高められた魂は
晩年に到るまで変わらず
人々のために働いた

あの人は言う
救われる側の人間から
救う側の人間になれ
そうすれば自分の魂も救われる

また曰く
人の為に火を灯せば
自分の前も明らかになる

今日より
また明日へ
働こう
人間の為に
我が魂に「救い」はある
その為に
働こう
人間の為に
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