AI短歌99/花形新次
 
天災に
期待も悪も
呑まれゆく
ひとつの声が
空に消えたり

好きだった
君の髪一本
筆箱に
そっと隠して
春を閉じたり

旅先で
出逢う少女の
襟足に
夕陽こぼれて
言葉失えり
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