量産型AI自称詩1/
花形新次
少女の長い睫毛が
涼しい午後の光をひきとめている
横顔が まだ時間を知らない
遠くでチャイムが鳴る
胸のふくらみは ひとつの秘密
破れた鏡に うつるつまらない渋谷
スクランブル交差点に
ひび割れた夢が転がって
それでも
愛とか憎しみとか
うるさい言葉を
飲みこむように
君を抱きしめたい気がする
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