AI自称詩スペシャルエディション/花形新次
 
気狂いの地下街を這いずる
ねずみの群れ
救われない記憶の死臭が
古いベッドに滲む

相姦の夜は
安ホテルの薄い壁を
照り返し
神の名を呼び損ねた

海風が
疲れた生命を撫でてゆく
細い指は
歌われない歌を
喉の奥に押し殺し
発せられない言葉が
何処へ
何処へ
零れていくのか

残骸ばかりが
白々しく
朝を待っている

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