AI自称詩vol28/花形新次
 
誰もいない部屋に
裸電球がひとつ
乾いた涙の跡を
浅い運命みたいに
照らしている

蜃気楼のように
遠い記憶が
葉書の裏で
うんざりした傷を
また呼び起こす

机に残った
赤い口紅の匂いだけ
まだ
ここにいる
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