デモテープ/ひだかたけし
 
ざらついた耳触り、
壮大なるもの
壮大と感じ取る
繊細な素直さを
育て立ち上げる
意志の息遣い 、

自分なんて大したことない
単なる思い出の集積
だからこそ
その奥処に眠り在るもの
掘り起こせばこそ
凄いもんなんだ
って、自らの意識の宏大無限
落ち着き凪いで内的体験を
共にしにいく

四人の仲間が居た 、

たとえ後には四分五裂
別れ別れになっても
一度合流したなら
+α必ず醸し出し
打ち下ろす瞬間ノ力
流し落とす旋律ノ揺
刻み込まれ核となり
生き残り与えられ続け

肉体と云うこの現象の内其処に
聴覚から掬い取られた魂の熱、
デモテープ
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