黄金の鐘の音。/秋葉竹
 


夜空をみあげると
冷たい星たちが
ただ、運命に流されながら
瞬いている、

私はといえば
あいもかわらず、
からだに焼きついて
剥がせない
キツい憎しみを黙らせるのに
少し手こずっている

なにもわからないまま、
だれにも弱みはみせないまま、

星空に
巨大な宇宙船がこの街を覆うように
静止している、

それでなにかが始まる訳でもなく、
それがなにかを問うている訳でもなく、

あなたの帰る場所には、
幸せが
届いて
いますか?

最後のサヨウナラが
転がってるのを
探して
いますか?


もう一度、
夜空をみあげると

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