夏ノ風/
ひだかたけし
ふきぬける
ふわっと
そよぎ
よちよち歩き
赤子のむちっと
短き両の腕に
寄り添いて
たおやか凪いで
さやか夏の朝
へっちゃむくれ
ゆえに愛しきかな
あふれ出す時の
今を追い越し
死と向かい合えば
思ひ出ほろろ、永久に貫かれ
赤子の剥き身から 光出ずる至高の想い
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