『詩人さん』の海りんご/秋葉竹
 
うございます

あたくしはもう一度眠り直しますので
眠ってこの短いようで長い悪夢を
忘れ去ってみせますので
それではみなさま
あらためてお会いできた際には
この『海りんご』は
そういったユーモアのカケラだったと
ご認識していただいておりますように

との夢をみつつ

おやすみなさいませ



な、調子で終わらせるわけにもいかず。

んで。
正調版、海りんご、の詩を一篇。





  「海りんごの悲しみ」

それらは、海底にあり
それらは、魚の食事ではない
それらは、獣の食事でもなく
それらは、人の食事でもない

なんのために生まれ
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