恋(トクベツなひとのうた)/秋葉竹
奪われたのはアナタ
油断したような気がする
まるで白く清い純粋なひとが
あんな声をあげるだなんて
朝起き抜けにその寝顔をみたとき
真っ逆さまに恋に堕ちたのは
アナタ
だね
知ってるよ
聖地にはホントの百合の恋が咲くんだ
ちょっとした
ミステリーみたいだろ?
ほら
憶えてる?
あの海で初めて拾った貝ガラを
たいせつに本棚に飾ってさ
想い出に触れたいと
そっとため息をつくのも
夜毎の耳鳴りを波の音と
勘違いさせる嘘の告白なんだね
終わらないトクベツな恋は
いつまでも永遠につづく
かってにそう想っているのは
アナタだけかもしれないね
で
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