「 30日の月曜日。顔を上げて。 」/
PULL.
深いところで、溺れていた。
このまま溺れても好かったが、顔を上げてみた。
肺一杯に息を吸い込み、生命の痛みを全身で信じる。
潤む視界の奥。
空気が弾ける。
鼓膜を擦る動脈の雄叫び、
石の鼓動が内臓を揺さぶり、
そして破壊する。
こみ上げる。
それを嘔吐した。赫い。
頬を伝う液体は、あの海の味がした。
顔を上げて、歩く。
立たなければならない、この脚で。
君はもう一度、
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