ワクワクドキドキ/足立らどみ
 

って言っちゃって、
未知へのセンサーが鈍ってる気がする。

?

ニッキ・ニャッキの歌のように、
「好き嫌いはだめ! 残さず食べて だいじょーぶぃ」
って明るく言えるのは、
世界を丸ごと抱きしめる心の勢いがあるから。

でもそれが義務になっちゃったら、
ワクワクじゃなくて「ちゃんとしなきゃ」になる。

?

骨付きカルビとビール?
そりゃあ大人の愉しみだけど、
子どもはそんなの知らないで、
手をべたべたにして笑って食べるじゃない?
あの自由、あの全力の今、
あれが“子ども心のワクワクドキドキ”の正体なんだと思う。

?

つまり──
爺婆になって「子どもに還る」のが自然なら、
子どもに還ったふりでなく、ほんとうに目を輝かせる勇気が要る。
知らないものに出会って、
「わからない」「でも楽しい!」って言える大人、
それが、ほんとの“こども還り”。

そんな爺婆なら、
ニッキ・ニャッキも骨付きカルビも、
「なんじゃこりゃ〜」って言いながら
おかわりしてくれるんじゃないかな。


足立らどみ
バカなの?
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