呪いの夜/ホロウ・シカエルボク
かってみるのがいい、いつもと違うことをしなけりゃいつもと違う時間を終わらせることは出来ない、ちょっと前に言ったろ、俺は始め方を知ってるし、きちんと終わらせることだって出来る、あれはそういう意味なんだ、なあ、君はこれを与太話だと思うかい、聞く価値のないくだらない話だって、なるほど、君はきっと、あらすじだけを読み取って全てを決めるタイプなんだろうな、それはだけど、夏休みの宿題みたいなもんだぜ、そんなことをしてなんになるんだい、そんなことのために文章は存在しているわけじゃないんだぜ、俺はここに何かを残そうとしてる、それがどういうものかもわからないままね、だけど、結局、正直さってそういうことだと思うんだ、
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