HE HAS JUST BEEN UNDER THE DAISIES。/田中宏輔
した。おもに、詩についてですが、たくさん話をしました。そのときに氏の新しい詩集の話もしました。ぼくは言いました。「まるで小説のような印象を持ちました。すぐれた小説のような。」と。彼は、ぼくの言葉を素直に受けとめてくれました。ぼくの真意はちゃんと伝わったようです。さっき、久し振りに電話をかけてこられました。天国の庭からです。新しい電話番号を教えてもらいました。
バスを待つ行列の
(原 民喜『夏の花』)
あいだを
(ワイルド『サロメ』西村孝次訳)
白いハンカチが、ひらひらしながら遠ざかって行くのを眺めた。
(モーパッサン『テリエ館』2、青柳瑞穂訳)
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