意識の境域/
ひだかたけし
落ち着き払い
果て無き想いに充たされ
生く逝く生きて
やがて活き活き
意識の変容する限り
過去を背負い今に担われ
*
ぼろぼろほどけ
大地に還っていく
肉身を抱えつつ
抱えるが故に
自分自身を
初めて意識化し
夜な夜な途絶え消えて
尚も最期に何が残るか
夜陰に息する何か当然の如く問い、
自らの力で達すれば達した限りにて
育つ自らの魂意志の見出すものをと
進む時に覆い被さり 、
包み込み沈み込んでいく
静かさに囁き応え響く死の声の
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