自称詩人になる動機にだけ傾聴に値するものがある/花形新次
 
お前がベッドに腰掛けたまま
俺に批判がましい視線を向ける
俺はそれが鬱陶しい

悪いのは俺じゃない
お前に対してうんともすんとも言わない
俺のジョニーが悪いのだ
いや、ジョニーが悪いとも言えない
お前の萎れた胸がそうさせるのだ

俺達は長く一緒に居すぎたのだ
お互いに新しいジョニーとおっぱいを
見つけるべきなのかも知れない

それをいつ言い出そうかと
お互い考えている
地獄のような時間が過ぎていく

カーテンを開けると
もう外は明るくなっている

学校へ向かう黒髪の少女が見える
俺のジョニーが少し反応する
これでやるか?そう思ってすぐに否定する
いや止めておこう、そんなに強力な反応ではない

ああ、もうダメなのかも知れない
俺は服を着て
出ていくことにする

お前はベッドの中で
タバコを吸いながら
俺の背中に声を浴びせる
「このインポ野郎」

俺はそれを無視して
ドアを開ける

薬が必要なのかも知れない
お医者さんに行こうっと



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