酷暑/栗栖真理亜
 
体を刺す鋭い痛みは皮膚のより深くへ

まるで太陽の攻撃だ
一斉に放つ光は眼の裏を焼き尽くす

滲み出る汗は止まることを知らず
次々と生まれては肌と服を濡らしてゆく

髪の毛を挟んで黒いハンティング帽と頭皮の間とが蒸れて
むぅっと痒み感じる
容赦ない夏よふたたび
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