酷暑/
栗栖真理亜
体を刺す鋭い痛みは皮膚のより深くへ
まるで太陽の攻撃だ
一斉に放つ光は眼の裏を焼き尽くす
滲み出る汗は止まることを知らず
次々と生まれては肌と服を濡らしてゆく
髪の毛を挟んで黒いハンティング帽と頭皮の間とが蒸れて
むぅっと痒み感じる
容赦ない夏よふたたび
戻る
編
削
Point
(2)