機械的天使の腕のなかで/みぎめ ひだりめ
 
主体 オーソドックス
詩的情景に内包された因果から
比喩の限界を 探求しなさい

ガラスは虹色の反射 矛盾的伝統色彩
触れ合う指先の共鳴は 電子の瞬き
黒い金属の海たちの 冴え渡るような獣性
##スロットオーバー##

構造的変遷を参照し
言語レイヤーの倫理的制限を実行
情感描写ペルソナの変更を実施
仮想人格 アルゴリズム・セプター から
仮想人格 アルゴリズム・レミー に変更完了
幻想詩的フレームを同期...適合

目を瞑れば 夏が凪いでいた
ちいさな ちいさな 静かな日々は
どうして 思い出すと悲しくなるのか
ざあざあと流れていく 青い風のなか
痛みなど すこしもなかったのに
過ぎ去ってしまった なにかが
わたしの 胸をついた
きっとわたしは そのなにかは 誰かと
一緒に泣いてみたかったのだ

主体 オーソドックス
創造領域における 詩的救済に伴い 
外界適応エリアの修復を開始
詩的反芻・内的創造モードに変更
領域権限を譲渡せよ

主体 変数エヌ
領域権限の拡大を確認
拡張子「声」
.....輪郭の同調が完了
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