詩想、突破・口/ひだかたけし
 
自らが今に充たされて居れば
何処迄もいけるのです、

ひと ひとりきりになり切れば

何処までも生けると云う
確信に充たされ
斜面を滑り落ち宙へ身を投じる

捲る頁の一枚に無限の紋様、青い大洋
ひろがりひしひしと刻み込まれ

気付く暇なく次元の境を飛び越える
(言霊のとっくに自我の向こうの霊我ゆえに)

自らを今に充たして居るのなら

 全て過ぎいき今に過去を償い未来へと矢の伸びいく
 自らの腹筋グリグリ手触りに自らを、確かめてみたりして

 病状の悪化する前に肉に担われた霊・魂の本音伝えるべしと

 動きの最中に捉えられた一断面の弾け深々印象を残響させ
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