言葉の死/
栗栖真理亜
下唇噛む
血が滲む
喝采される声
私の頭の中で絡み合う
糸と糸
胸のうち溜まる
ドロリと穢れた液体のような
頭の上に伸し掛かる重石
もはや取り除くことできず
ただ私は手を動かすのみ
紡いでも紡いでも
外界へとは飛び出さぬウタ
それでも無節操に生まれ出るのを
誰も止めることはできない
この世に代わる代わる誕生して
言葉はまた終わりを迎える
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