すごいものですね。詩人さんて/秋葉竹
 


 

詩って、創られたときに既に
生きてるって素晴らしい
という信仰の上に立って
その苦しみから出発するのですね。

詩は、信じるもの
素人だろうが玄人だろうが、
ぜひ本物を、
ぜひぜひ本物を

希むいちばん大事な宝石を削る。

晒されている文字が、
ダイヤモンドに見えたら、
それは本物の詩人に近づいた
のかもしれないね。

今選ばれているのはあなたであって、
逆に仕組みを知らないのもあなただけ。

すべての景色が特別にみえたら
苦しい正義を掲げる必要など
なくなるのかもしれないね。

そして、忘れた頃に想い出すだろう。

湖で見つけた宝のことを
気づかないまま、
積み重なった詩への想いが
過ぎた青い時代を
無垢な想い出に
想い出の色に乗り分けるだろう。

もう
しがない人間のまま
生きてゆくのも楽しいのかもしれないね。







戻る   Point(2)