すごいものですね。詩人さんて/秋葉竹
詩って、創られたときに既に
生きてるって素晴らしい
という信仰の上に立って
その苦しみから出発するのですね。
詩は、信じるもの
素人だろうが玄人だろうが、
ぜひ本物を、
ぜひぜひ本物を
と
希むいちばん大事な宝石を削る。
晒されている文字が、
ダイヤモンドに見えたら、
それは本物の詩人に近づいた
のかもしれないね。
今選ばれているのはあなたであって、
逆に仕組みを知らないのもあなただけ。
すべての景色が特別にみえたら
苦しい正義を掲げる必要など
なくなるのかもしれないね。
そして、忘れた頃に想い出すだろう。
湖で見つけた宝のことを
気づかないまま、
積み重なった詩への想いが
過ぎた青い時代を
無垢な想い出に
想い出の色に乗り分けるだろう。
もう
しがない人間のまま
生きてゆくのも楽しいのかもしれないね。
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