書かない人のはじめかた/飯沼ふるい
唐突に自分語りさせていただきますね。
むかしむかし、なぜだか知らないけれど文学極道っていうところで新人賞もらったんですよ。
それに初投稿から文学極道が終わるまでのあいだ、詩作から離れた期間もあったけど、まぁまぁの打率で優良とか佳作とかもらってたと思うんですよ。
選外の記憶を都合よく消し去っただけの誇大妄想かもしれないけど。
でもね、何がウケたのかいまだによく分からないんですよ。
はじめは分からないなりに一生懸命作ってたけど、ヘタに評価されるもんだし、
「こういう言葉を使えば受けるんかな」みたいな下心が作品の中心に居座るのに時間はそうかかりませんでした。
そして評価さ
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