巨像/aristotles200
長10mの動く石像に敵うとでも
かん高い声で笑う、強大な村の村長
与太話を信じるとでも、帰るがいい
こうして、使者は返され、いよいよ皆殺しを待つだけとなった
巨像と同じ顔を持つ男はいう、不思議じゃ、わしは何をすればいいのか、大昔の予言者は、何を見たのか
そこで、男は巨像に駆け登り、肩のところで自分の首を跳ねた
ほとばしる血潮と、薄れる意識
そう、これしか、わしの出来ることはない‥
気付くと、男は巨像になっていた
村の塀を押し破る兵隊たち
そして、巨像は動き出す
凄まじい速度で兵隊たちに迫り、瞬く間に首を跳ね
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