娘の誕生日/
花野誉
落とした時から
なんとなく思っていた
私が母でごめんね
辛い想いを沢山させてごめんね
何度となく思っただろう
でも彼女は今活き活きとし
私を労い優しくする
私だから
彼女が生まれてきたのだろうか
彼女を見て私が学ぶために
彼女がどんな人生を歩もうと
己を貶めないのなら
何も言わず見守るつもり
私が人生で誇りに思うこと
それは彼女を世に生み出したこと
そのたった一つ
それだけ
戻る
編
削
Point
(8)