可能性に賭ける明日に/栗栖真理亜
明日はどうなるのか
眠れない夜
またどこかで多くの難民が安全な場所を求めて彷徨い
またどこかの国が愚かな戦の準備を始める
ナゼどうしてヒトは哀しみを停めようとしない
まるで学習を停めた機械のように
自分の足元すら崩れそうで立ちすくんでしまうのか
それとも自分の頭上は常に光り輝いていると勘違いしているのか
どちらにしろ己を
いま足元にある大地すら滅ぼしてしまうことには相違ない
けれど・・・それすら判断できないほど間違った思考に心酔しきっているならば
人類は救いようのないところまで来ている
誰かの生きる権利を剥奪し有利に立とうとする者は必ず
自然に淘汰され
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