白痴/秋葉竹
 

 

ブラックなサンダーに
撃たれたのは
生き延びるための嘘を
平気な顔でつきつづけることが
架空の地図で遊びつづける
幼な子のようだと気づいたとき

夜空から放たれた雷が
この掌から震える心臓を串刺しにし
なにかほかのものに変化できるかと想ったが
あいもかわらず
こんなていたらくの日々や深夜だ


絶対お得なポイントを貯めることができない
白痴の行動様式しか持たず
ただ好きな流れに身をまかせて
よりよい香りを追いながら日々を深夜を
徘徊しているロボットみたいだ
ただ悲しまなくてもいいのは
大きな夢を夜空にみることができる
ロボットみたいなところ

まずは綺麗に晴れたい

なんどでも希える
ロボットみたいなところ

ブラックなサンダーに撃たれても
虹色の夢を
夜空に
みつづけることができる
アンダーグラウンド出身の
ロボットみたいなところ








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