『幸せの選民思想』/雨宮煎りこ
 
暗い路が溢れ、呻く
常夜灯は所狭しと並び
終わりのない苦しみを今まさに
人工知能が太陽のエネルギーを吸い尽くす
死にたくないから、人は死脳、私濃、子?、シノウ

真っ赤に染まった海が波打つ
作りかけの大地が悲痛と煩悩に苦悶する
終わりのない歓びが一昨年終わったと通告が
天然知能が同類のエネルギーを吸い尽くす
逝きたくないから、ベローシファカは煤まみれ

闇夜に月の凹凸は数多の目玉、幸せかどうか精査する

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