結局、血が騒ぐ/ホロウ・シカエルボク
 
ける、本屋を覗いて間食用の食いものを買って帰る、もう徒歩圏内にCDを売っている店はなくなってしまった、文化圏に音楽が無い街は死んだも同然だ、デッドマン・ウォーキングが聞こえる、あいつも本当の意味でのスターマンになってしまった、劇場でしか聞くことが出来なかったものが、板に刻み込まれ、デジタル信号に変換され、数十年の年月を経ても最新の技術でブラッシュアップされて再生され続ける、その意味を理解して居る者がどれだけ居るのだろうか、量産型の、本質とは無縁の音楽が製造ラインに乗って次々市場に送り出されるその一方で、本物の音楽が受け継がれ続けるその意味をどれだけの者が知っているだろうか、近頃じゃ良く出来た贋作だ
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