夜更けのうた/秋葉竹
る
やさしい君のしあわせな笑み
天使の香りを漂わせてさ
夜空はやっぱり雨上がり
夜虹がまっすぐ架かる月
どよもす海は平らに落ち着き
月光の目を静かに飲み込む
名のない花にも日が当たり
このデスクにも日は当たる
照れる悲しみだけなんで
なんで棄てられないのだろう
乱反射するしあわせが
ただの『もどき』と知った夜
絶対泣かない誓いを立てたわ
だれにも云わない呪いをかしたわ
神さまだって頼らない
紫色の伊達メガネして
あらまぁ、たいへん
駅ゆくひとって
そんなこんなで罪なんて
イヤーなものは棄てたいです
まっすぐ生きて
ゆきたいなぁ
それだけ希えば
もう夜も更けるか
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