24/7ノイズ/ホロウ・シカエルボク
んだ、それは気候がどうだとか、人種がどうだとか、植生がどうだとかなんていう話とはまるで関係が無く、必ずそこに存在している、僕に一つだけ言い切れることがあるとするならば、それは同時に認識され、同時に語られなければ良く出来た嘘になるだろう、これはそういう話なんだよ、もしも僕の手に銃が握られていたら、殺意など無くても僕はたとえば君に向かって引金を引くかもしれない、そして監獄の中で、殺す気は無かった、と叫ぶかもしれない、誰かが誰かを殺すたびに、精神鑑定だので責任を取れる状態なのかというようなことをするけれど、誰かを殺したりする人間がまともじゃないのはわかっていることなんだ、その命をもって償うこと以外に出来
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