24/7ノイズ/ホロウ・シカエルボク
 
さ、山々の清々しさを書こうという気持ちは僕には無い、けれど、だって、そんな美しい描写を含んだあの有名な物語だって、銃弾の一撃で終わるじゃないか、そう、選ぼうと選ぶまいと同じことなんだ、それは目的地に着くまでにどの道を通るのかというような程度の話なんだ、そして僕はもうその目的そのものを事細かに突き詰めることにすらもう興味は無いんだ、それは結局のところ寄り道でしかないんだってことに気付いたからさ、目的、理由、動機なんてものはもう持っているだけでいいのさ、あとはそいつらの望むままに身体を動かせばいい、もちろん、突き詰めることで得るものはたくさんあるかもしれない、そうだな、僕に関して言えば、もうその段階は
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