24/7ノイズ/ホロウ・シカエルボク
もしも僕の手に銃が握られていないとして、君はそれについて、僕が殺意を持っていないということになるのだろうか、だとしたらそれは凄く下らない認知の仕方だし、ひとつの結論としてとても愚かしいと僕は言わざるを得ない、そもそも殺意とは武器や暴力によってだけ語られるようなものではない、僕のようにそれを言葉として差し出す人間だっているのだから―君は目の前にあるものに囚われ過ぎる、現象はいつだって入口でしかなく、その裏に潜むものが山ほどもあるというのに…たとえば僕が広い公園の中で地面にレーズンで円を書き、奇妙な音楽に合わせて踊れば君は僕が頭のおかしい人間だと認識するだろうか、もしも少し賢ければアートだと思うか
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