滑るUP(ユニバース・フィリピン) Diliman校、夜にて公園の歩道/水恋鳥魚夫
 
つも堂々としているのに
私の店に来るともじもじしてどうしたのー、
何か欲しいものがあるなら聞いてあげるー、
ええっ、醤油と油ですって、
桜モモコのちびまる子が生まれ連載されるより早く
生まれた存在。
笑顔で早速品物を持ってきた、なんと屈託のないこと。

(19)故郷には雲が流れ川の水音が聞こえるて来る

廃屋の解体がついに来た
地元の長兄の願いもありそうしたが
想いでの柿木も1本残らず、バラも杉も
跡形無し、何もそこまでもと思ったが時すでに遅し
世の無常の如く家が建っていたそこに草も生えないであった

東京での仕事を辞めて笹子に帰った
雲が流れ川の水音が聞こえる
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