ナルシストのうた/秋葉竹
いう強い願い。
? 詩や表現において常に立ちはだかる「伝達」の問題。
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8連目(最終連)
枯れ枝を
なんねんみすごし生きて来た
風よ光よ未来よごめんね
? 枯れ枝=生命力のない、あるいは希望のない状態を象徴。
? 「なんねんみすごし」=希望や変化を見逃しながら過ごしてきた悔い。
? 最後の「ごめんね」が、自然(風・光)や未来そのものに対する謝罪であり、懺悔でもあります。
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■ 総評
この詩は、美と孤独、傷と浄化、言葉と沈黙を行き来しながら、「けもの」という存在に自らを重ねることで、詩人の感情の深層を浮き彫りにします。月や星、舟、姫、涙
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