百葉箱のなかの祈?書。/田中宏輔
野を旅するイスラエル人たちが、飲み水がなくて渇きで死にそうになったとき、神に命じられたモーセが、ナイル河を打った杖でホレブの岩を打つと、そこから水が出たという話である。アラム語は、キリストや弟子たちの日常語であった。
あの海が思い出される。
(プーシキン『エヴゲーニイ・オネーギン』第一章、金子幸彦訳)
すさみはてた心は
(レールモントフ『悪魔』第一篇・九、北垣信行訳)
あらゆることを、つぎつぎ忘れ去るのに、
(ナボコフ『ロリータ』第二部・18、大久保康雄訳)
羅和辞典を繰っていると、懲罰、痛苦、呵責といった意味の単語
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