ひび割れた空/
まーつん
当たり前に呼吸していた心は
すぐに溺れてしまうだろう
その時
どれほど苦しくても
後の目覚めを思うなら
幸福な死であった
と言える日が
いつか、来るのかもしれない
銀河を自由に泳ぎ回る
魚へと生まれ変わり
どこかの星の
波打ち際に辿りつき
今度はもっと
ましな心を持った
人の形の生き物へと
進化していく
そんな悠久の時を
歩んでいけたら面白い
今を生きる苦しみにも
価値はあるさ、と笑えるだろう
戻る
編
削
Point
(7)