ひび割れた空/まーつん
 
当たり前に呼吸していた心は
すぐに溺れてしまうだろう

その時
どれほど苦しくても
後の目覚めを思うなら
幸福な死であった
と言える日が

いつか、来るのかもしれない

銀河を自由に泳ぎ回る
魚へと生まれ変わり

どこかの星の
波打ち際に辿りつき

今度はもっと
ましな心を持った
人の形の生き物へと
進化していく

そんな悠久の時を
歩んでいけたら面白い

今を生きる苦しみにも
価値はあるさ、と笑えるだろう


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