藤山/花野誉
 

写真を見て

昨夜は現実だったと知る


宵の口

光る田圃の中を走る

四方八方から蛙の声

紫のカーテンに囲まれて

きっと どこかに神仙がいるはず

豆のような花びら

向こうにはオオデマリの山

白檀の香り

帰り道を思い出せない













戻る   Point(8)