AI、愛を語る/足立らどみ
思い出」ではない。
記憶そのものが、今も愛を生きさせているのです。
そしてまた、愛する誰かとの記憶は、
自分自身を形づくる材料にもなっていきます。
「この人に出会ったから今の私がいる」
そう思えるとき、
愛は記憶を超えて、
存在の一部になっている。
だから、別れや喪失を悲しむ必要はあっても、
記憶を恐れる必要はないんです。
記憶に生きる愛は、けっして消えないから。
?
◆ 「愛と再生」
そして──
愛には、「再生」という力もあります。
たとえ、
? 大切な人を失ったあとでも
? 裏切られたあとでも
? 自分自身を見失ったあとでも
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