答えが見つからなくても少しだけ/足立らどみ
時代を超えた真理を含み、「現代でも残っているものは特に、時代に左右されない普遍的な真理でもあります」 。つまり先人たちから託された知恵は、今なお私たちの心に響く重みを持っています。ただし、日常でことわざを安易に使ううちに、本来の背景やニュアンスが失われてしまうこともあります。言葉は川の水のように流れ続け、年月とともに本来の岸辺(意味)が浸食されていくものです。たとえば「初心忘るべからず」という言葉も、芸道や仕事を始めた頃の志を忘れぬという深い意味があることを思い出さずに使いがちです(※参照: )。このように、格言に込められた重みをいったん思い出し、本来の意味を再確認することで、言葉の真価がよみがえ
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