答えが見つからなくても少しだけ/足立らどみ
験を何らかの糧として未来に活かせるかどうかは、今この瞬間の行動次第です。詩人が「こんな人生で良かったのか」と問いながらも次の一歩を踏み出そうとする姿勢には、過去と未来の間で葛藤する人間の普遍的な苦悩と、それを越えて前に進もうとする意志が表れています。
以上のように、この詩的文章は自己否定と自己肯定、伝承と言葉の変遷、孤独と共生、個人と社会、過去と未来といった相反するテーマを重層的に描き出しています。読者はこの作品を通じて、自らの人生や言葉、社会との関わりについて深く考えさせられるでしょう。厳しい自己批判を示しながらも成長への意志を失わない筆者の姿勢は、私たちにもさまざまな意味での“再出発”を
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