救難信号/sonano
彼を友人だと思ってた
彼は自営業を少しやっているのだが
それに身を隠して予約したら
すぐ連絡が来た
身を隠さず応募したら
無視を決め込まれた
よく考えたら
彼から
連帯保証人になってほしい
という頼みを断ってから
連絡がないのを思い出したから
諦めがついた
ただ他にも自分が病気を患っているのを
明かしたら
その人にも無視された
俺は無視される達人なのかもしれない
いや本音の中の救難信号を
見透かされていたのかもしれない
真剣に書いたものほど
誤解されて
いや誤解されないか
評価されなかったりするものさ
そういえば春が過ぎていく
でもそれでいいのかもしれないなと
思わせてくれる春が過ぎていく
戻る 編 削 Point(2)