救難信号/sonano
 
彼を友人だと思ってた
彼は自営業を少しやっているのだが
それに身を隠して予約したら
すぐ連絡が来た
身を隠さず応募したら
無視を決め込まれた

よく考えたら
彼から
連帯保証人になってほしい
という頼みを断ってから
連絡がないのを思い出したから
諦めがついた

ただ他にも自分が病気を患っているのを
明かしたら
その人にも無視された

俺は無視される達人なのかもしれない

いや本音の中の救難信号を
見透かされていたのかもしれない

真剣に書いたものほど
誤解されて
いや誤解されないか
評価されなかったりするものさ

そういえば春が過ぎていく

でもそれでいいのかもしれないなと
思わせてくれる春が過ぎていく
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