此処であり、何処かでもある/ホロウ・シカエルボク
 
入れようとしているような意志が好きだった、それは小さなころからさ、ただ知識として受け止める、吐き出す以上の衝動を持った意志が好きだった、そしてそんなものたちから受け取ったものは、いつまでも俺の中で生き続けていた、それをどんな風に扱えばいいのかまるでわからず、自家中毒のようになった日々も何度かあった、ありきたりなお題目や行儀作法は俺には必要無い、見てくれを整えなくてもいつでもファイトすることが出来る、歳を取ったからって年寄みたいに振舞ったりしない、目的を見失わない船は、苔やフジツボが寄生するほど立ち止まりはしないのさ。


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