身長差二〇センチ/花野誉
 

すべてがほとんど初めてで

背が高くって

いつも見上げて話す帰り道

それがとっても愉快で楽しかった

時折見下されると

その人に守られているようで

頼もしかった


全てを覆い隠せるよな胸に

抱きしめられた時は

気が遠くなった

うれしさとときめきに

目の前がすっぽり覆われた


私のポケットには

まだまだ美味しい飴がたくさんある






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